龍珠院と広徳寺

連日のコロナ報道にうんざりしつつも気になってしかたがない。

都内に出かけるのはちょっとした冒険気分。
と言うわけで雨の木曜日は都内とは逆方面のあきる野市へ桜を撮りに出かけた。

最初に訪れたのは、花の寺で有名な臨済宗の禅寺「龍珠院」。

例年は桜見物の人達やカメラマンでごった返すのだが思った通り誰もいない。

煙るように降り続く雨の中に桜が輝いて見事なものだった。

この辺りは乙津花の里と呼ばれていて春の花の風景は見事だ。
寺を囲む石垣の上には今が見頃のミヤマツツジが咲き誇り、雨に濡れて生き生きと色気を振りまいていた。

寺を囲む山を覆っていた雲が動いて、すきまから見えた山桜も風情があって満足でした。

ちょっと残念だったのが枝垂れ桜が少し早かったこと。

続いて訪ねたのは臨済宗建長寺派の古刹、「広徳寺」。

なかなか風格のあるお寺でここでも桜を独り占め。

茅葺きの山門をこぐると大きな２本の銀杏の木がそびえ立っている。

都の指定天然記念物だそうだ。

おてらも古い。江戸時代中期の建物だ。

雨の中ではここまで上がってくる人はなかなかいない。

境内の片隅の大きな枝垂桜が雨に濡れしんなりと咲き誇っていた。