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中ノ俣

新潟県上越市 仲ノ俣。

妙高山塊が日本海へ落ちるあたりの山の中の小さな村である。

 

この村に通い始めて20年近くになる。

 

山の中の丼の底のような、昔だったら完璧に外界から隔絶されたような場所だ。

だから人間関係も他所に比べて濃密である。

 

当時の人口が150人ほどで、田んぼや畑に炭焼きにと村には活気がみなぎって

いた。

 

それから20年 月日の経つのは早くて残酷だ。今では60人程になってしまった。

 

僕も歳をとってしまった。でも中ノ俣通いに自分の人生を重ねて見るようになっ

たのか中ノ俣が愛おしい昨今だ。

 

しかし 訪れる度に知った顔が見えなくなる寂しさはいかんともし難いのだ。